【第25話】誰に買ってもらうのか?お客様を明確にしよう!

こんにちは。
ファイナンシャルインディペンデンス代表の田口智隆です。
『経済的自由人への道』第25話にお越し頂き、ありがとうございます!
前回は「お金の種を収穫するまでのスケジュール」についてお話をさせて頂きました。
▼前回の記事をまだ読まれていない方はこちら▼
今回の記事では、「誰に買ってもらうのか?お客様を明確にしよう!」というテーマでお伝えをさせて頂きます。
副業を始めようとする人に、「集客はどうするんですか?」と聞くと、かなりの確率で「広告にお金をかけようと思います」と言う答えが返ってきます。副業の内容には慎重な人でも、集客に関しては意外と楽観的な人が多いのです。
しかし、現実はそれほど甘くはありません。
「お金の種」をまいた人の中には、「実」がなる時期に向けてインターネットに予告の広告を出したり、チラシを配ったりすれば、それだけでお客様が集まってくれると安易に考えている人が少なくありません。
しかし、様々な商品・サービスがあふれかえる市場の中では、よほど個性的で魅力的なもので、尚かつ大量に広告を出さない限り、興味を持ってもらうことは難しいのが現実です。
それは、あなたが消費者の立場になってみればわかるはず。たまたまインターネットやチラシで、ある商品・サービスの広告を見たからといって、すぐに購入することはまずないでしょう。初めて見た商品・サービス、会社であればなおさらです。
本気で「好き」をお金変えようと思ったら、まず「誰に買ってもらうか」を明確にしなければなりません。では、誰に対して商品・サービスをアピールすれば良いのでしょうか?
まずは「友人・知人」を最初のお客様にする
副業をスタートさせる段階でお客様となってくれるのは、不特定多数の人ではありません。これまでの人生で何らかの関わりを持ってきた友人・知人です。
先日の記事で紹介した、パン教室を始めた前田あかねさんも、最初のお客様は大学時代の同級生や近所の友人でした。もともと彼女のパンのファンだった人たちにSNSなどで「パン教室を始めます」と告知することで、宣伝費を使うことなく集客に成功しました。
友人知人であれば、あなたがどれほど「好き」なのか、あるいはどれだけの専門知識やノウハウを持っているかを知っているはずです。
前田さんの場合も、教室を始める前からブログやFacebookに「こんなパンを作ってみました!」などとおいしそうなパンの情報を頻繁に投稿していたので、「彼女がパン教室を開くなら教わってみたい」と思う友人・知人が続出したのです。
また、友人・知人の場合は「○○さんがビジネスを始めるなら応援してあげよう」という人が最初のお客様になってくれます。もちろん商品やサービスそのものに魅力がなければ、一度きりのお付き合いで終わってしまうかもしれませんが、好印象を持ってもらえば、そこから口コミが広がる可能性があります。
「友人の友人」をお客様にする
友人・知人にある程度、情報が行き渡ったら、彼らの友人・知人にも情報をシェアしてもらいましょう。つまり、「友人の友人」にも知ってもらうのです。先の前田さんも、友人・知人がリピーターになってくれるだけでなく、口コミを通して新しいお客様を連れてきてくれました。
情報拡散のために有効なのが、副業に関する作業の進捗状況をこまめに報告することです。それを、「私の友達でこんな面白いことを始めた人がいるよ!」と友人の友人にもシェアしてくれるように頼みましょう。
ビジュアルを中心にすると、反響も大きくなるでしょう。
好きがお金に変わった人 その8
不動産外車に勤めるOL・立花京香さん(仮名)はフリーライターの友人と二人で雑貨店を始めることにしました。一緒に北欧を旅行した時に見つけたキッチングッズやステーショナリーを個人輸入して集めたショップです。
仕事柄、手ごろな物件がすぐに見つかり、自分たちで内装も手掛けることに。立花さんは、記録も兼ねてお店ができていく進捗状況をFacebookにアップしました。
「今日は、壁と天井のペンキを塗りました。多少のムラもデザインのうち!」
「夕方、注文していたテーブルと椅子がやってきました。カワイイ」
すると、友人知人はもちろんその周辺の人たちからも「がんばって!」「ステキ!」「オープンはいつ?」といった応援のメッセージが届き始め、中には「私にも手伝わせて」と協力者まで出てきました。その応援の輪はどんどん広がり、3ヶ月後のオープン時には大勢の来客でにぎわったそうです。
商品やサービスを本格的に販売する前の準備段階を公開することによって、それを見た人は興味を持ってくれます。
例えば、手作りアクセサリーを販売しようと考えているなら、その制作過程を逐一SNSにアップするのです。最初は単なる材料でしかなかったものが、しだいに美しいアクセサリーとして完成されていく。そうしたプロセスを目にした人は‥。
「こんなに手間がかかっているなんて感動的だ」
「やはり手作りならではの味わいがある」
「こんなにかわいいアクセサリーなら、私も身に付けてみたい」
SNSの記事を通じて「自分がどれだけアクセサリー作りを楽しみ、情熱を注いでいるか」といったようなことが伝われば、ファンになって、商品を購入してくれる人が出てくるに違いありません。
また、失敗談や苦労話も隠すことなくオープンにすることも大切。「頑張っているから応援したい」と思うのが人情です。
「○月○日からスタート(販売、開催など)」に向けて、自分がやっていること、考えていることを公開していきましょう。
「一般の人」をお客様にする
不特定多数の人に向けて告知をするのは、もう少し副業が軌道に乗ってからでも構いませんが、「プライベート名刺」「チラシ」「カード」などを作っておくと、一般の人へ告知するときに役立ちます。
最初は手書きのものやパソコンソフトで作成したもので十分です。むしろ、手作り感のある方が好感を持ってもらえます。
【今日のまとめ】
最初のターゲットは、すでにあなたを知っている友人・知人