【第21話】好きなことをお金に変えるなら、こんな「お金の種」はまくな!

こんにちは。
ファイナンシャルインディペンデンス代表の田口智隆です。
『経済的自由人への道』第21話にお越し頂き、ありがとうございます!
前回は「お金の種を見極める3つのポイント」についてお話をさせて頂きました。
▼前回の記事をまだ読まれていない方はこちら▼
今回の記事では、まいてはいけない「お金の種」についてお伝えをさせて頂きます。
「お金の種」を探すときは、育てやすい種か?と言う視点がとても大切です。そのため、身の丈を超えた「種」は避けなければなりません。
時間がかかる種をまいてはいけない!
自分も周りも幸せになれるのが「幸せな副業」ですから、本業に支障が出たら本末転倒です。
会社員として働いているうちは、「副業が忙しい」と言う言い訳は通用しませんし、あまりのめり込むと、会社での居場所を失うことになりかねません。
せっかく好きなことで副業を始めても、休む暇もないほど時間がかかるようなら、幸福感からは遠ざかってしまいます。まずは、時間の面から、本業に支障が出ないような「種」を選ぶようにしましょう。
手間がかかる「種」はまいてはいけない!
起業ならともかく、プチ副業の段階から他人の手を借りたり、人を雇ったりしなければいけないような「種」は、幸せな副業の枠を超えています。まずは、自分1人でもスタートできるようなビジネスにすべきです。
副業で物販をするなら、最初はネット通販からスタートして、ビジネスを軌道に乗せましょう。店舗を構えるのは、それからでも遅くありません。
初期費用が掛かる「種」をまいてはいけない!
金融機関から借金をしたり、本業の給料で副業の赤字を補填したりするようでは、うまくいかなかったときのダメージが大きくなります。
しかも、売れ行きが思うように伸びなければ、「もっと儲けを出さなければ」と言う心理的なプレッシャーもかかります。
そのためにも、初期段階では、できるだけ少ない資金でスタートすることです。具体的には、自分のお小遣いの範囲内で済むようにするのです。
例えば店舗を持てば、賃料や人件費がかかるだけでなく、在庫を抱える必要があります。在庫はリスクを伴いますから、できるだけ在庫を持たずに済むような「種」を探しましょう。
初期費用をかけ過ぎてしまい、1年後に残ったのは借金だけに!
会社員の桜井弘明(仮名)さんの長年の趣味は、漆器や陶器などの日本の伝統工芸品を収集すること。
自宅には旅先で買ってきた酒器や茶器、大皿が所狭しと並び、収まりきらないものはトランクルームに収納しています。それらを、季節ごとに入れ替えて眺めるのが無常の喜びです。その道15年。いつしか、「各地の工芸品を販売する店を持ちたい」という夢を抱くようになっていました。
そんなある日、趣味仲間から「キミのイメージにピッタリの物件がテナント募集している」との情報が入ります。昭和の面影をたっぷり残す築50年の古民家に一目惚れした桜井さんは、ここに土日限定で店を出すことを決意します。
金融機関から借り入れをするなどして、何とか無事にオープンまでこぎつけましたが、1年もたたないうちに事業は行き詰まることに‥。
まずは体力が限界に達しました。平日は会社の仕事、土日はお店で接客しているので、休みは祝祭日のみ。最初は気合で乗り切っていましたが、オープンから8ヶ月後には、とうとう疲労でダウン。
次に降りかかった問題は資金繰りです。週二の営業では売り上げはたかが知れています。また、伝統工芸品は高価なものが多く、そう簡単には売れません。しかも、店の家賃や商品の仕入れ、出張費にもお金が出ていきます。結果、10ヵ月目には、用意していた運転資金が素行付、会社員としての給料から補填する事態に。結局、両親から資金を借りる羽目にもなりました。そしてオープンから1年後。ついに桜井さんは、店を閉めることにしたのです。
【今日のまとめ】
時間、人で、お金の観点から種を選別する