【第19話】「好き+オリジナル」で ブルーオーシャンに漕ぎ出す

もくじ
こんにちは。
ファイナンシャルインディペンデンス代表の田口智隆です。
『経済的自由人への道』第19話にお越し頂き、ありがとうございます!
前回は「お金の種」を見つける時の注意点ついてお話をさせて頂きました。
▼前回の記事をまだ読まれていない方はこちら▼
今回は同じ種類であっても特徴のある「種」を選ぶという事についてお伝えをさせて頂きます。
どんなビジネスにも言えることですが、ライバルが多い商品・サービスほど売るのは難しく、価格競争にさらされがちです。したがって、ライバルと差別化を図ることが成功の秘訣です。この原則は、たとえ副業でも変わりません。
ところが、むやみにライバルが多い「レッドオーシャン」に足を踏み入れて失敗するケースが後を絶ちません。
ライバルが多い種は選んではいけない
「流行りものなら一度は体験してみる」ことが好きな編集者のAさん。
雑誌の特集でアフィリエイトビジネスについて取材したことをきっかけに、そのおもしろさを知ることになりました。そこで、お小遣い稼ぎも兼ねて、自分のブログを使って、副業感覚でアフィリエイトを始めました。
アフィリエイトとは、自分のサイトやブログに広告を掲載して、その成果に応じて報酬を得る仕組みのこと。初期費用がかからず、手軽に始められることもあり、副業としても人気です。実際、年間数千万円稼ぐ人も中にはいますが、参入障壁が低いこともあってライバルが多く、ほとんど稼げない人が大多数です。
編集者のAさんも、月に数百円しか収入がないという状態が続き、半年で挫折することになりました。
「稼げそうだから」「流行っているから」という理由だけでビジネスを始めても、たいていはライバルが多く、過当競争に巻き込まれ敗れる運命にあります。
ライバルが多いという意味では、資格も同じです。
「○○の資格をとって、副業や起業のきっかけにしよう!」と考える人は少なくありません。資格さえもっていれば、自動的に仕事が入ってくると思っているかもしれませんが、同じ資格を持ったライバルも多いので、なかなかその他大勢から抜け出せません。
独立・起業を睨んで、社労士や税理士、ファイナンシャルプランナーなどの資格を取得する人は多いのですが、実際にはお客様をなかなか獲得できずに、「こんなはずじゃなかった」と挫折するパターンがよく見られます。
資格をもっているだけでは、差別化にならないのです。
「好き+オリジナリティ」で差別化する
では、どうすれば自分のビジネスを差別化できるのでしょうか?
その答えも「好き」な種をお金に変えることにあります。
「好き」という感情はパーソナルなものなので、それをベースにオリジナリティあふれる商品(サービス)にした時点で差別化が図れることは少なくありません。
アクセサリー販売で毎月5万円の副収入
山口さやかさん(仮名)は、派遣社員として勤務していますが、趣味である手作りのアクセサリーをインターネットで販売して、月に5万円ほどの副収入を得ています。
彼女のアクセサリーの特徴は、魚のエイをモチーフにしていること。子供の頃、エイの独特のフォルムに魅了されて以来、エイに関するグッズを集めることが趣味となり、とうとう自分でエイをモチーフにしたネックレスや指輪などを制作するようになりました。
それをインターネットで販売したところ、彼女と同じようなエイ好きの人達が集まるコミュニティなどで話題となり、毎月一定数が売れるようになったのです。
手作りアクセサリーを販売するライバルはたくさんいますが、エイをモチーフにしたアクセサリーは、山口さんがオンリーワン。結果的にライバルがいない「ブルーオーシャン」でビジネスができたので、彼女の副業は軌道に乗ったのです。
「熱意とサービスと接客」で差別化する
そうはいっても、「自分が好きなことは、ライバルも多く差別化できそうにない」と不安に感じる人も多くかもしれません。
たとえば、女性であれば多くの人が関心をもっている美容、エステ系。これらのジャンルで副業・起業を目指している女性が多くいるのは事実です。
しかし、「好き」の気持ちをベースにビジネスを始める人は、単に「ビジネスとして有望だから」という理由だけで始める人に比べて成功すると可能性が高くなります。
エステ好きが高じて副業から起業したOLの田島さん
OLの田島恵子さん(仮名)は、自他ともに認めるエステ好き。自分が施術を受けるのも好きですが、どうすれば女性がもっと美しくなれるかを研究していると、時が経つのも忘れてしまうほど。
やがて夜間や休日に専門学校に通ってエステシャンの資格を取得し、副業として友人に施術したり、美容に関するアドバイスをしたりしていました。
そんな彼女は美容の世界で食べていくことを決意。会社を辞めて全国展開する脱毛サロンとフランチャイズ契約を結びました。
しかし、同じフランチャイズでも、繁盛する店舗とそうでない店舗が生まれます。本部に言われた通りに営業するだけで上手くいくほどフランチャイズビジネスも甘くはありません。
ビジネスモデルに加えて、その店舗の経営者やスタッフの熱意やサービス、接客などで他の店舗との違いを打ち出すことで、お客様の気持ちを掴むことができるのです。
田島さんは、お客様に喜んでもらえそうなサービスは何でも実践。自分の体験もフル活用して、あれも取り入れよう、これも取り入れようと次々と新しいアイデアを打ち出しました。さらに、どうすればリピーターになってもらえるかも必死で研究しました。
その結果、フランチャイズの中でもトップレベルの人気となり、現在は3店舗を経営するまでビジネスを拡大させることに成功しました。
「儲かりそうだから」「フランチャイズに入ったから安心だ」とマニュアルだけに従って経営している店舗とは、集客や収益の面で差が生まれるのは当然です。
たとえライバルが多いジャンルでも、自分の「好き」の気持ちを原点に、お客様に喜んでもらえる工夫を色々と打ち出せば、差別化が図れ、ブルーオーシャンに漕ぎ出すこと出来ます。
今回は、ライバルとの差別化についてお伝えをさせて頂きました。
次回は、あなたの「好き」がお金に変わるのか?それを見極める基準についてお伝えさせて頂きます。
また次回のブログでお会いしましょう!