【第18話】「儲かるから」より「好きだから」を優先する

こんにちは。
ファイナンシャルインディペンデンス代表の田口智隆です。
『経済的自由人への道』第18話にお越し頂き、ありがとうございます!
前回は「お金の種」の見つけ方についてお話をさせて頂きました。
▼前回の記事をまだ読まれていない方はこちら▼
今回は「お金の種」を見つける時の注意点についてお伝えをさせて頂きます。
一見稼げそうな「お金の種」には飛びつくな
お金の種を探す段階で多くの人が犯しがちな失敗は「好き」の気持ちにフタをして「稼げそうだから」という考えを先行させてしまうことです。
セミナーや講演会などで副業や起業で成功している人の話を聞いたり、インターネット上で儲かるネタを目にしたりして、「これなら自分でも出来そうだ」と手を出す人は少なくありません。「簡単に儲かる!」「稼げる副業トップ10」といった雑誌の特集に興味を引かれた経験をもつ人もいるでしょう。
しかし、そういった動機で副業を始めると、結果的にうまくいかないことがほとんどです。
「自分にも稼げそう」な種は危険だと思おう
通信業界で会社員として働いている平田裕二さん(仮名)も、「好き」より「稼げそうだから」という動機で始めて失敗した一人です。
大学時代からの知人が会社員のかたわら不動産投資で成功しているという話を聞いて「サラリーマン大家」に興味をもち始めました。それ以来、不動産投資に関する雑誌や書籍を読みあさり、「これなら自分でもラクに出来そうだ」と、投資用の物件を購入しました。
1年後には、不動産会社のすすめられるままローンを組んで3つの物件を所有するに至りましたが、空室が埋まらないなどで利回りは低下。ついに、家賃収入だけでは銀行からの借り入れを返済することが出来なくなり、お給料からローンの返済をする事態に陥ってしまいました。その後、平田さんはなんとか物件を売却することが出来ましたが、不動産投資を始めたことを後悔することになりました。
「物件を購入したら、後は何もしなくてもお金が入ってくる」というイメージがあるためか、平田さんと同じように、副業として「サラリーマン大家さん」に憧れをもつ人は多いようですが、「ラクして儲ける」という意識で始めて成功するほど甘い世界ではありません。
不動産投資の肝は、いかに立地が良く、利回りが高い物件を購入できるかにありますが、条件の良い物件はプロの投資家がすぐに購入してしまいます。さらに、購入したあともリフォームするなどして魅力的な部屋を作り、空室が出ないようにする努力も必要です。
空気の状態が続けば、平田さんのようにローン返済で苦しむことになります。いずれにしても「サラリーマン大家さん」は誰でも簡単に設けられるビジネスではありません。本当に誰でも簡単に儲かるなら、サラリーマン全員が不動産投資を始めているはずですから。
周りの情報に振り回されない
副業として「サラリーマン大家さん」が上手くいっている人は、不動産投資について猛勉強しているものです。物件の情報収集にも時間を掛けていますし、現地に足を運ぶこともいとわない面があります。それこそ土日や就業時間外も不動産投資のことばかり考えています。ライバルの投資家と伍していくために努力を惜しません。
ここまで情熱を持って努力ができるのは、不動産投資に対して「好き」という気持ちがベースにあるからだと言えます。そうでなければ、片手間に不動産投資で成功することは困難です。
他人の意見やメディアの情報に左右されてはいけません。「お金の種」は自分の中にある「好き」という気持ちを無視したら見つかりません。
成功している「サラリーマン大家さん」には趣味のDIYの延長で始めたという人もいます。老朽化した安い空屋物件を自分でリノベーションし、魅力的な物件に仕上げて提供する過程を楽しめるからです。
植物も畑の土に合った種を蒔かなければ、すくすくと育ちませんし、場合によっては芽さえ出ないかもしれません。畑の土に合った種を選べるかどうか。それによって、将来、花を咲かせ、実を収穫できるかどうかが決まります。
自分の好きな種を、自分の畑に蒔くことが「幸せな福業」を成功させる秘訣です。
今回は、「お金の種」を見つける時の注意点ついてお伝えをさせて頂きました。
次回は、「好き+オリジナル」で差別化する方法についてお伝えをさせて頂きます。
また次回のブログでお会いしましょう!